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印鑑職人の「称号」

印鑑ショップを巡っていると,印鑑職人の「称号」「肩書き」が紹介されていることがあります。「一級技能士」や「一等印刻師」などです。

一生に一度の実印購入,しかも少し奮発して,ということであれば,どうせなら「職人の中の職人」が作成した印鑑を買いたいもの。では,どの資格が難しく,どの職人の腕が立つのか,調べてみました。

 

技能士

厚生労働大臣の実施計画に基づいて,職業能力開発協会の実施する国家検定です。印章に関係する資格は「印章木口彫刻」「印章ゴム印彫刻」の二つで,それぞれに1級と2級があります。1級合格者には厚生労働大臣名の,2級合格者には都道府県知事名の合格証書が交付され,「技能士」と名乗ることができるようになります。

手彫りの高級印鑑を注文するのであれば,まずこの資格の有無が一つの判断ポイントとなるでしょう。

 

印刻師

日本印章協会の認める民間資格ですが,一等印刻師は,国家資格である一級技能士よりも難しいと言われており,有資格者の数もずっと少ないといわれています。

一等印刻師になるためには,1ヶ月に1回の課題提出で1年間合格し続け,かつ,審査会での最終試験に合格しなければならない点も,一回の試験で合否が判定される技能士とは異なるところです。

印鑑彫刻に関する一般的な資格の最高峰といえるでしょう。

 

伝統工芸士

主要工程が手作りである高度な伝統工芸品に関わる技術の保持を認められた者を認定する国家資格です。印章の場合,具体的には,山梨県の「甲州手彫印章」が伝統的工芸品として認められており,この製造に従事し,検定に合格した方が,伝統工芸士として認定されることになります。2008年現在,約600名の従事者のうち,18名のみが伝統工芸士となっています。

山梨県在住が原則となっているため,一般的な資格とはいえませんが,「伝統的工芸品」を手にしたいという方は,要チェックです。

 

全技連マイスター

全国技能士会連合会会長の認定に基づく資格で,若者や後継者に対し,持ち前の優れたモノづくりのコツや技能を伝承する熱意のある技能士が認定されます。印章彫刻の分野では2003年から2008年の6年間で33名が認定されています。

後進の師匠となるべき技能士,ということですので,当然,技能士の中でも高い実力を兼ね備えているといえます。

 

技能グランプリ

2年に1回,一級技能士の技能を競うために開かれる大会で,印章に関係のある競技は,技能士資格と同じく「印章木口彫刻」「印章ゴム印彫刻」の2種類です。

各競技の優勝者のうち,とくに素晴らしい成績を収めたものには内閣総理大臣賞が,素晴らしい成績を収めたものには厚生労働大臣賞が贈られます。とくに総理大臣賞は非常に難しく,2007年大会の場合,30競技のうち,総理大臣賞に輝いたのは4競技の優勝者のみとなっています。

技能グランプリ優勝者は,印章彫刻の分野でトップレベルの実力を持っているといえます。

 

もちろん,資格をもっていることと,技能が高いことは全くイコールではありません。資格がなくとも,技能が高い彫刻士はいるでしょう。しかし,資格を持っているということは,少なくとも,その資格にふさわしい実力を持っていることは間違いありません。

 

以下に,インターネットで購入できる,職人の印鑑を示します。

職人の名前

主な称号・肩書き

購入できるサイト

石井素翠

平成12年度全国技能グランプリ1位(内閣総理大臣賞受賞),一級印章彫刻技能士

京のはんこや幸栄堂(山下弘栄堂)

山下 裕

平成7年度全国技能グランプリ1位(労働大臣賞受賞),TVチャンピオン全国選抜はんこ職人選手権 優勝,一級印章彫刻技能士

京のはんこや幸栄堂(山下弘栄堂)

山下寿雲

平成7年度全国技能グランプリ1位(労働大臣賞受賞),一級印章彫刻技能士

京のはんこや幸栄堂(山下弘栄堂)

野田守拙

一等印刻師,一級印章彫刻技能士

ハンコヤドットコム

印章六人衆(HPより)

伝統工芸士,一級印章彫刻技能士

東洋堂